京都府立医科大学研究開発・質管理向上統合センター 〒602-8566 京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465

ごあいさつ

臨床研究における研究公正高度化を目指して

 AMED※の公募事業「平成28年度研究公正高度化モデル開発支援事業」は、研究倫理教育に関するモデル教材・プログラム等を開発し、その成果の普及により各研究機関の研究不正防止の強化や研究公正高度化を図ることを目標としています。この事業に京都府立医科大学からは2件の課題が採択されました。その課題のひとつが「学習事例の動的生成による効果的な臨床研究倫理教育プログラムの開発」です。
 この開発は京都府立医科大学の医学系研究者と京都工芸繊維大学の情報工学の研究者が協同で取り組んでいますが、開発の成果をより良いものにするためには多くの研究者の皆様からのご意見をいただくことが非常に重要と考え、本HPを開設しました。
 本開発では臨床研究に対象を絞り、まず研究不正に関連する情報を収集・分析し、研究不正を誘発する原因がどこにあるかという検討を行います。ついで、その原因の解決方法・選択肢等を検討します。さらに臨床研究の計画の準備段階から、計画書作成、倫理審査委員会での審議・承認を経て、研究が開始され、データ収集・解析、論文発表へと進むシナリオを、この研究不正事案の分析・検討を基に構築します。そして、そのシナリオに基づき、受講者にさまざまな課題と倫理的ジレンマを疑似体験できるような教材の開発を目指しています。
 但し、この開発の成否を握る鍵のひとつに研究不正関連の事例収集があります。労働災害におけるハインリッヒの法則の示すように、大きな事故の影には不正は未然に防げたが、もう少しで不正に繋がったかもしれないたくさんのヒヤリハットがあるはずで、このヒヤリハットをなくすことが研究不正防止にもきわめて重要だと考えています。この不正には至らなかったがヒヤリとした事例についてご経験があれば是非教えていただきたく思います。また、研究不正をなくすための方策等のご提言をお寄せいただければと思っております。


※ AMED:国立研究開発法人日本医療研究開発機構